雨降りだから

 本日は雨降りとなりましたので、ほぼ終日自宅にこもっていました。
 午前中は、だいぶん古いMacのノート(iBookG4)の電源をいれて遊んでおりました。
いまから13年くらいも前に発売となったものですが、Windowsのマシンで10年経過し
たものは、電源をいれる気分にはなりませんからして、やはりMacはさわっていて
楽しいといえるかもしれません。Macのコアなファンにとっては、パワーPC以外は
Macにあらずとなりそうです。インターネットに接続するだけであれば、Windows
でもタブレットでも用は足りるということですね。
 雨降りだから本を読もうで、本日に手にしていたのは、津原泰水さんの「ブラバン
でありました。

 
 読みやすいものでありますので、もっとページがかせげていてもよろしいのですが、
いまだ半分までもいっていません。昨日にも記しましたが、津原さんに興味をもった
のは、豊崎社長の「鮭児書店」のおかげでありまして、ブックオフで見つけた本を
まずは読んでいます。
 当方は、このような音楽ものが好きでありまして、あちこちにうんちくがちりばめ
られていて、そのような細部を楽しんでいます。
 ここまで読んでいて、いちばん感心したのは、次のくだり。ホルンという楽器を演奏
することの難しさについて書かれたところのあとにおかれています。
「霧たゆたう森の景色のようなあの音色は、ほかの楽器では出せない。
天才デニス・ブレインが三十代にして自動車事故で亡くなった後、フィルハーモニア管
弦楽団の主席奏者に就任したのは、デニスの父でやはり高名なホルン奏者だった
オーブリイの弟子、アラン・シヴィルだった。
 演奏が大勢の耳に届いたという意味において、シヴィルはブレイン親子を凌いでいる。
ビートルズの曲中に流麗なホルンが聞こえたなら、それはシヴィルの演奏だ。」
 津原さんは高校時代に吹奏楽をやっていたとのことですが、楽器は作品の語り手と同
じく弦ベースでということながら、ホルン愛にも熱いものがあります。
 本日から始まった夜のドラマは高校で吹奏楽に取り組む初老の非常勤講師が主人公で
ありますが、つっぱり風の高校生が主人公が吹くアルトサックスを聴いて、オーネット
コールマンというのには、驚きました。高校生でオーネット・コールマンの曲を知って
いるなんて、どんな人だ。