本日はひさしぶりに書店へと足を運びました。
久しぶりであるのだから、なにか目新しいものがあるだろうと思っていたのですが、
眼についたのは、各社文庫の新刊のみであります。そのなかからちくま文庫の一冊を
購入です。
- 作者: 小林信彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: 文庫
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カバーを除いては、どこからどこまでもちくま文庫版は、新潮文庫版を踏襲している
珍しい一冊。新潮文庫版を持っている方は、それにちくま文庫のカバーをかければ
よろしとなります。
ちくま文庫のほうの帯には「テレビ番組化!」とすりこまれていますので、8月から
始まるTVドラマにあわせての出版であるようにもみえます。こだわりの人小林信彦さん
でありますからして、別の会社から文庫化されるとなると、それにも短い後書きをつけ
るようにも思うのですが、今回は間に合わなかったのでしょうか。
ということで、両方の文庫をならべてみて写真におさめてみました。
ちくま文庫は和田誠さんのイラストで、新潮文庫は小林泰彦さんのものとなります。
この本は、渥美清さんが寅さんを演じる前のところを詳述しているのですが、当方の
関心は、渥美さんの出演作品リストからももれてしまいがちなTV作品に言及していると
ころにあります。
それは渥美さんが主演した北海道放送制作の芸術祭参加作品ですが、この本にはドラマ
の脚本家である山川方夫さんから小林さんが依頼を受けて、渥美さんに出演を打診する
というくだりがあります。これがために、当方は、この本を偏愛するのでありますね。
この作品のロケのおかげで、当時小学生の当方は渥美清さんのサインをいただくこと
になるのですが、そのあたりのことは、昨年も以下のところあたりで記しておりました。
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20150603