図書館へ

 借りていた本を返しにいって、新着の棚から本を借りてきました。

こんな本がでていたのかという写真集であります。一冊目は次のものです。

時代を語る 林忠彦の仕事

 新潮社から林忠彦さんの写真が限定セットで販売されると話題にしましたが、この

ようなものもでていました。今年が林忠彦さんの生誕100年ということもあって、

出版が活発になっているようです。

 この本は周南市美術博物館 林忠彦記念室の図録を兼ねているのでしょうか。

もちろん周南市にこのような記念室があることも知りませんでした。この本の巻末に

はこの施設の紹介がありました。

周南市美術博物館は、美術、写真、歴史部門をあわせもつ人文系総合博物館として

1995年9月に開館した。周南市出身の林忠彦のほか。画家 宮崎進、詩人まど・

みちおの作品、徳山毛利家の資料など郷土の歴史資料あわせて約11,000点を収

蔵する。林忠彦記念室の設立は、1990年に林が亡くなったのを機に、当時の徳山

市が戦後写真界を牽引した林の業績を後世に残すため、全作品の収集を表明したこと

に始まる。主要なテーマを網羅して1,500点以上のオリジナルプリントを収蔵。

作品展示とともに愛用品を公開し、代表作『太宰治』を撮影した東京・銀座のバー

『ルパン』のカウンターを再現したコーナーで撮影できる。」

 周南市というのは、かっての徳山市を含むところでありますが、徳山でありますか

らしてまど・みちおさんも顕彰しているのですね。まどさんを目当てにくるひとと、

林忠彦さんを目当てのひと、どちらが多いでありましょう。

 それにしても記念室内部に「ルパン」のカウンターを模したものがあるとは、そこ

を尋ねた太宰ファンは、間違いなしで太宰と同じようなポーズで写真をとるのでしょ

うが、撮影したのを見たら、まるで間抜けにしか写らなくてがっくりとすること必至

です。