「舢板」(サンパン)は、昨日に画像を掲載した第二期のものが、一番、松本さん
のセンスが生きているように思います。
第一期刊行の時に、松本さんが記した「半裁の紙に刷り放し、A5判に折っただけの
体裁のものを考えておりました。印刷も簡易オフセットの安価なもので、製本もなく、
読者にブックバインディングしてもらって出来るだけローコストに仕上げるつもり
でした。」というコンセプトに近いようです。
とはいっても、全体が二色刷りとなっていますし、写真も多用されていますので、
ローコストではあがらなかったようです。第二期は表紙も含めて16頁、450円
(送料込み)ですから、第一期からページ数は大幅に減ですが、価格はほぼ据え置き
です。
2000年8月刊の第二期 第10号の表紙は以下のものです。
第10号最終頁の下部には、「本年6月1日付をもって、出版部門を独立させ、社名
をEDIしました。(登記上はカナです。)」とあります。
この時点では、単行本もEDI学術選書2冊、EDIリテラトゥーア3冊、EDIアルヒーフ
シリーズ4冊が刊行されて、2000年1月からはEDI叢書(全12巻予定)の刊行も
始まったところです。出版部門の独立は、こうした順調な刊行にあわせてのもので
あるようです。( 刊行は順調ですが、経営として安定していたとは思いがたい
ことです。)
第10号には「EDI叢書の刊行にあたって」という文章が掲載されていました。