EDIの本 6

 第1期「舢板」が休刊を余儀なくされてから、12年たって、不死鳥のごとく「舢板」
は復活して、12年ぶりに第2期の刊行開始となります。
たぶん、苦節12年でありまして、この期間で、苦しい台所を改善して、再度取り組むこ
とができるようになったものと思われます。
 再開の第2期「舢板」についても、小沢信男さんからいただいたものしかありませんの
で、手元にある一番古いものは第3号となります。

 第3号の表紙下部には「Barcarola」の文字が見えます。第1期「舢板」では、編集
後記のような感じの最終頁に「バルカローラ」との表記がありました。
この「バルカローラ」の正式表記が「Barcarola」なのですね。これを調べてみました
ら、「舟歌」とありました。「舢板」の船頭、松本八郎さんが舟で歌っているという
ことになります。
 97年4月刊の3号には、次のようにありました。
「 昨年の暮れに、旧『サンパン』の読者の方々に、やっと復刊のご案内をすることが
できた。何しろ『作る』ほうにばかり頭がめぐり、それ以外のことがらには、相変わらず
一向に脳が回っていかない。困った性分である。十二年も経てば、当然住所もかわると
思いつつ、ともかくリストに記載のすべての人々にご案内したが、案の定、かなりの数の
返送があった。」
 「作るほうにばかり頭がめぐり」という松本八郎さんの言葉に実感がこもっています。
ちなみに第3号の松本さんの文章には、「個人出版半可通史」というタイトルがついて
います。