帖面舎の本 3

 本日も、福原麟太郎さんの「明日に新しく」(帳面舎刊)から話題を
いただきます。
 「明日に新しく」という言葉は、いかにも格言のようでありますが、
そのようなことはなくて、福原さんがつくったものでありましょう。
 この語を聞くと、会津八一がつくった秋艸堂「「学規」のことを思い
だします。この学規では、「日々新面目あるべし」となります。
この「日々新面目あるべし」という言葉は、印象に残りますが、
「明日に新しく」というのも、それにならぶことです。
「明日に新しく、生きることを心がける」と福原さんは本の帯に寄せて
いますが、年をとっても、日々に新しく生きるようにつとめなくては
いけませんです。