最近買った本 4

 小西康陽さんが、どのようなアルバムを推薦しているかというのは興味があること
です。
 「マーシャル・マクルーハン広告代理店ディスクガイド200枚」(学研刊)は、
本のつくりもたいへんおしゃれで、普通のCDガイド本とは、まったく違います。
この本のあとがきには、つぎのようにありました。(このあとがきをみましたら、
2009年4月 札幌「北地蔵」にてとありました。あの札幌時計台の裏手にある喫茶店
で、このあとがきはかかれたのですね。)
 「菊池成孔さんの選んだCDディスクガイドを編集したチームから、あなたも書いて
みないか、という話がきたのは、いまから二年前の夏。・・・企画は進まなかった。
簡単にいえば、それまでに出た『200CD』というシリーズの造本を自分は気に入らな
かったからだ。
 2008年4月の第2金曜、深夜のオルガンバー。その日の最初の30分のセットを済ませ
バーフロアに戻ると、どうもクラブの雰囲気になじまない男女がたしか4人。その
集団の二人の男性がいきないr、今度200CDディスクガイドを担当させて戴くことに
なりまして、と切り出したので、こちらも慌てた。」
 この二人の編集者があらわれたことで、企画が前進することになります。
「あるとき自分と四人の編集者がそれぞれ好きな造本の書物を持参し、大きなテーブル
の上で品評会を行ったのは幸福な思い出だった。なによりこの本に関わる全員が
フェティシュな本好きだと解ったし、その日、谷川さんが紹介した『墜落のしかた教え
ます』という登山の実用書はこの本を覆うビニールカバーのアイデアの基になった。」
 ビニルカバーのかかった本というと、その昔の平凡社のシリーズものであったなとか、
サイズは違うけど創樹社からでてた「わがヴァリエテ」シリーズもそうであったなと
思うのですが、普通の本と違うのは、横書きとなっていることでしょうか。「躁状態
のレイアウト作業はご覧のとおり」とありますので、これは手にしてみるしかないで
しょう。