本日の収穫 4

 本日も野球の話です。先日に野球はラジオで聞くものと記しましたが、最初に野球場
で見たプロ野球は、中学生の時に修学旅行でいった後楽園でのものでした。まだ、修学
旅行のメニューに野球見物というのが折り込まれる前であったように思います。
 65年くらいのことでしょうか、パリーグの試合で、東映と阪急ではなかったかと思い
ますが、東映は間違いないものの、相手チームははっきりといたしません。
 試合は東映の勝利で終ったはずで、ゲームセットのアウトは、外野フライ(レフト)
で、受け取った選手が、そのボールをスタンドにいる当方のところに投げ込んでくれ
て、修学旅行の貴重なお土産は、その時のウィニングボールでありました。
 その後、そのボールは学校に持ち帰られて、遊んだりした時に使われることになり
ました。いつの間にか黒ずんでなくなってしまったようにも思えますし、そのボールを
スタンドでキャッチした学友が、それを自宅に持ち帰って保存したのかもしれません。
 初めて見た野球がパリーグというせいではないでしょうが、これまで見たプロ野球
試合はパリーグのもののほうが多いようです。パリーグのほうが観客席が空いているの
で、チケットがなくても、容易に見物することができたせいもあるようです。短い期間
ではありましたが、東京で暮していた時は、ロッテがフランチャイズをおいていた川崎
球場に数回足を運びました。同郷の選手が数名いましたので、その応援のためですが、
川崎球場というのはとにかく客席ががらがらで、どこでも好きなところに坐ることが
できました。
 川崎球場は、首都圏でプロ野球フランチャイズをおいて野球を行っているところ
では、唯一、内野が土のグランドとなっていました。
 ずいぶんと後になってから、文芸評論家の川村二郎さんが、朝日新聞夕刊に寄稿し
た、野球をする場としての川崎球場への讃歌を見たことがありました。村の小さな神社
のお祭りになぞらえた川崎球場へのオマージュはとってもわかりよくて、川村二郎さん
の文章としては、とても好ましいものでした。この川村さんの文章は、当方の偏愛の
ものであるのですが、その時に保存にまわしたのですが、整理ができていなくて、
その後文章を読む機会ができておりません。