本日の収穫 3

 昨日に野球はラジオで聞くものと記しましたが、当方の家庭にTVが入り込んできたの
は、小学校4年の時で、たぶん60(昭和35)年のことです。60年に野球中継が
テレビであったものかどうか、まったく記憶に残っていません。地上波のTVでは、
最近まで、試合の中継は時間になると打ち切りときまっていましたので、TVで試合の
最後まで見ることはできないと思っておりました。それもあって、野球はラジオで聞く
ものというのが強くすりこまれているのでしょう。
 50年代のラジオというのは、まだ真空管のラジオでありまして、当方はそのラジオ
を高校生の頃まで大事につかっていました。70年になってから、木箱にはいったSONY
のラジオを購入したのですが、そのすこし前まで、真空管ラジオは現役でありました。
たしかメーカーは大阪音響のものであったと思います。(古い真空管ラジオを修理して
いる方のページにマジックアイがついたラジオの写真がありました。
http://tuberadio.web.fc2.com/radio2/ONKYO.HTM
これを見ると、記憶にあるラジオに近いように思いました。)
 試合の結果を聞こうとしますと、ラジオでも中継が打ち切りとなったことがあったの
でしょうか、父は、ラジオに短波放送を聞くための外付けの装置をつけて、これがあれ
ばラジオで試合の最後まで聞くことができるとご満悦になっていました。もちろん、
これは巨人の試合であります。
 当方がこども時代には、とにかく巨人の試合しか聞くことができなかったのですか
ら、ほかのチームなどを好きになりようもありません。これは当方だけでなく、当方
よりも年少で京都でこども時代を過ごした井上章一さんもそう書いているのですから、
野球場に足を運んで野球を見ることができた、ごく例外的な人以外は、巨人ファンと
なるしかなかったということでしょう。