内澤旬子さんの「世界屠畜紀行」を読んでいましたら、内澤さんは、肉を食するの
に好奇心旺盛であるなと思います。
世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)
- 作者: 内澤旬子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2011/05/22
- メディア: 文庫
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そのところで肉になったものを食するのでありますからして。動物が亡くなって、そ
こから血が流れているのを目にしただけでも、気分が悪くなってしまうという人には
とうていマネができることではありません。
この国で市場を流通する食肉は、すべて法律でさだめる基準をクリアしていなくて
はいけませんので、個人的に狩猟してさばいた肉がスーパーにならぶことは、まず
ありません。
当方が行きつけのスーパーで販売されている肉といえば、牛、豚、羊、エゾシカと
鶏肉くらいであります。エゾシカが普通に販売されているのが、この地方らしいとこ
ろでありますが、これはエゾシカ牧場で飼育されているものが食肉となっているもの
ではなく、狩猟されたエゾシカが専門の加工場へと集められ、食肉に関する法律要件
をクリアして流通しているものです。
このようにしてエゾシカは普通に買って料理をすることができるのですが、お店な
どではコース料理の一皿としてエゾシカ料理がでて、食したこともあるのですが、い
まだなかなか自分のところで調理するという具合にはなっていません。
エゾシカ肉の加工場を作って、肉を流通する仕組みを確立するために関係者が苦労
されたという報道を目にしておりましたが、それと同じような仕組みを、内澤さんは
小豆島において確立しようと活動を続けておられます。
「世界屠畜紀行」の帰結でありますが、それにしても「捨てる女」のアクティブな
ことであります。
https://motion-gallery.net/projects/momonji-uchizawa