ここのところ積読本の消化に励んでいます。なかには、最近購入したものもあるの
ですが、読んでいたものは、次のものです。
- 作者: 上原善広
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/01/28
- メディア: 文庫
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いうものです。
- 作者: 上原善広
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/08/12
- メディア: 単行本
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なってからの書名のほうが、適切でありましょう。
単行本であれば、「発見と捏造」ということに目がいってしまいそうですから、こ
のタイトルに導かれてしまうと、「神の手」といわれた男性について書かれたもの
であるなと思ってしまいます。
この本は、そういうものではなくて文庫のサブタイトルにあるように「岩宿」の発
見から「神の手」騒ぎまでの考古学の大御所と学閥とそれにとりいったり、利用され
たりする人間模様を描いたものであるといえます。
そういえば、元版がでた2014年というのは、STAP細胞が発見されたといって大きな
話題となった年でありました。その時点で「発見と捏造」といえば、これはこちらの
事件を思いおこしてしまいますね。
考古学の世界であったことは、他の学問分野でも、会社という集団でもあることな
のかもしれません。この本で描かれている考古学の世界では、学閥やボスたちがしの
ぎを削ったとしても、コップの中の嵐のようなもので、社会全体からすると影響力は
大きいものではありませんが、これが最近話題の大会社であれば、ボスたちの意見の
相違や判断の誤り(?)は、会社の存続を危うくするものであります。