このところ減量に努めています。減量といえば、本を減らして家にかかる負担を軽
くすることのように思いますが、本日の話題は、当方の体重にかかわるものです。
昨年3月末で仕事を辞め、それから一年が経過して、それまでの生活習慣がかわら
ないために、体重は増加する一方となりました。どこまで増えるかしばらくは様子を
見ていましたが、なにもせずに体重は減少しないということがわかりましたので、
食生活を見直して、歩いたりする軽運動を取り入れましたら、めでたく減量に成功で
あります。この四ヶ月で4キロ体重が落ちまして、ずいぶんと体が軽くなりました。
もちろん病気で体重が落ちているわけではありません。昨日の古本屋行脚もこうした
軽運動の一環でありました。
それはさて、昨日も含めて最近に購入の本の一冊です。
![テロルの伝説:桐山襲烈伝 テロルの伝説:桐山襲烈伝](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/5183iwLVTyL._SL160_.jpg)
- 作者: 陣野俊史
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/05/25
- メディア: 単行本
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ばかりに買ってしまいました。買ってしまうと安心をしてしまって読まなくなる可能性
がありますが、これはなんとか読んでいくことにいたしましょう。
それにしても、作家 桐山襲さんのことなど、いまの若い人たちはほとんど知らない
でありましょうね。「パルチザン伝説」という「文芸賞」応募作品が話題となって、そ
れがセンセーショナルな扱いになり、この作品はしばらく海賊版のようなものでなくて
は読むことができないものでした。海賊版というか著作権者(この場合は作者)が許可
しない地下出版物として有名であったのは大江健三郎さん、深沢七郎さんの小説でした
が、「パルチザン伝説」も、この作品と同じような命運をたどるのかと思われました。
ずっと当方にとっては正体不明の作家さんでありましたが、亡くなってからでたどこ
かの年譜に仕事についていた人とあるのを見て驚いた記憶がありです。
当方にとっては同時代の作家でありまして、何冊か購入しているのですが、あちこち
にまぎれていて、すぐに確認できず、手近にあったのは遺作となった「未葬の時」で
あります。作品社からでた元版ですが、この本の奥付をみましたら1994年6月10日印刷
となっていました。日付は23年前の同月同日となっていて、これもなにかの縁かな。
![未葬の時 未葬の時](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51FDEgsMZmL._SL160_.jpg)
- 作者: 桐山襲
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 1994/06
- メディア: 単行本
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