本日も奈良

 東大寺二月堂の修二会を拝観するため、東大寺二月堂にほど近いペンションに宿泊
しました。



 女性たちが好みそうな内装と調度品でありまして、あちこちに写真におさめたい
とこをところがありました。当方にとっては本をならべているスペースが気になり
ました。当方の好きな作家のものもありまして、もすこし時間があれば、この
スペースで過ごしたかもしれません。

 朝食を写真で残すことがなかったのですが、見た目で美しく、食べておいしく、
少しずつですが、いろいろとあるせいで、これで、本日も歩いてお寺参りができま
す。

 本日は斑鳩町まできて、法隆寺の拝観です。ここを訪れたのは、高校の修学旅行
以来で、40数年ぶりでしょう。
 これこそ、日本を代表する世界遺産でありますね。1300年をこえる昔の姿を今に
伝えています。これを守っていくのは、本当にたいへんでありますが、修繕に修繕
を重ねれば、このように後世に残すことができるというのが木造建築のすばらしさ
です。
近代建築というのは、どのくらい生きながらえることができるでしょう。
 聖徳太子といえば、当方の世代には、すぐにお札が頭にうかびます。財布の中に
聖徳太子があるとか、ないとかいったのですが、それは昔のお札に聖徳太子が描か
れていたことによります。このお札が廃されたのは、偽札がたくさんでたからで
ありますが、それから聖徳太子のありがたさがすこし薄れたかもしれません。
 法隆寺とおとなりの中宮寺へと足を運びますと、短歌、俳句が刻まれた石碑が目に
入ります。俳句はもちろん「柿食えば」の正岡子規ですが、短歌はすべて会津八一で
あります。そういえば、その昔に唐招提寺とか法隆寺に行くときは、「鹿鳴集」を
もっていくようにと亡父にいわれていたことを忘れておりました。

 平成22年に中宮寺の境内にも、新たに八一の歌碑が立ちました。
「 みほとけのあごとひぢとにあまでらの あさのひかりのともしきろかも 」