「いつも心にナンシーを」であります。
ナンシー関さんが亡くなって12年、まさにナンシーのあとにナンシーなしでありま
す。今にいたっても、ナンシー関さん名義の本がでています。
当方は一時期、朝日文庫とか角川文庫からでているナンシーさんのものをせっせと
ブックオフで集めていました。手元にだぶっていても、百円で見つかるとだぶりを承知
で購入するのが、次のものです。
ザ・ベリー・ベスト・オブ「ナンシー関の小耳にはさもう」100 (朝日文庫)
- 作者: ナンシー関
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
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ます。ものいえば唇さむしでありまして、心ならずも「いいね!」とお愛想をいってし
まいそうであります。
TVをみていてもそうであります。TVのこちら側でみている当方は、なに笑っているの
だ、面白くもないのにとぶつぶついっているというのに、TVのなかでは大受けをしてい
るような映像と音声であります。いつから、こんなんで受けるようになってしまったの
か。
過去にはナンシーがいて、それにきちんとコメントしてくれた。たぶん、今もその
ような人はいるのでありましょうが、当方のアンテナにはかかってきませんです。
とりあえず、ひっぱりだしてきたナンシーの文庫にあったのは、次のような文章であり
ます。
- 作者: ナンシー関
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1998/06
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 4回
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テレビを見ている私には全く関係のない『(芸能界内の)しがらみ・関係性・その他の
諸事情』のみでスムーズに回っているブラウン管の中の和気あいあい。中山秀征はこれ
らの象徴的存在だと私はとらえている。私がどう思おうが、ヒデちゃんはテレビに出る
わけだがな。今日も明日もあさっても。」
この文章が掲載となったのは、週刊朝日94年7月26日号だそうです。いまから20年前
のことになります。中山秀征というタレントさんは、今もTVから姿を消すことなく活動
を続けているようです。ナンシーに嫌われるというのは、業界で生き残るために必要な
ことであったのかもしれません。