楽しみな五月 2

 楽しみな五月といえば、昨日に届いた古本の目録でひどく安い値段で珍しい本が
あったので、だめもとで購入希望の連絡をいれたのでしたが、案の定ではずれであり
ました。早い者順でありますからして、当方の手元に目録が届いている頃には勝負が
ついているのでありましょう。選挙の投票が終わった瞬間、いまだ開票作業もはじま
らないのに、当選確実という臨時ニュースが流れるのに似ているかなです。
まあすこしでも楽しみを味わえただけよろしいでしょうか。
 楽しみなのは、この時期に次々と開花する花たちであります。今年は例年よりも
桜の開花は早いのではないかといわれていますが、それでもあと10日はかかります
でしょう。
 今の花は、このような感じです。

 月があらたまりましたので、岩波「図書」五月号からの話題です。
 「図書」五月号のこぼればなし( 編集後記 )は、ほとんどが「本の雑誌」三月
号とのエールの交換であります。
「『本の雑誌』は作家椎名誠さんたちが立ち上げた、書評と本にまつわる豊富な
トピックで多くのファンが支持する雑誌。エンターティンメント系の作品が多く取り
上げられるなかで、小社のこうした新しい試みが共感をもって迎えられたのは、
とても喜ばしい出来事でした。
 その三月号では『造本・装丁は楽しい!』という特集が組まれているのですが、
巻頭の『今月の一冊』に加えて連載『坪内祐三の読書日記』でも話題になっている
或る書籍について、ここでご紹介できることもまた、喜びです。
その書籍とは、坂口顯『装丁雑記』(展望社)です。」
 この本については、拙ブログでも話題としたことがありましたです。
 ( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20140221 )
 当方の関心は、岩波の社内装丁にもありですが、それ以上に少年社員という存在に
ありました。

装丁雑記

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