本の片付け 2

 本を整理するとなると、まずは雑誌からでありましょうか。壊れかけた段ボール
箱にはいっている雑誌類がありましたので、これなどは捨てるとなると、真っ先に
候補となるものでしょうか。
 とにかくこれまでほとんど処分をすることなしにきているのでありますから、
出版社のPR誌なども、何十年分かはあることになります。どこにあるのか
わからなくなっていますので、すでに捨てられたも同然ではありますが。
 本日の段ボール箱には、「本の雑誌」の1996年のもの、96年の「ちくま」とか
「本の話」「図書」などがばらばらとなってはいっていました。捨てる前にちょっと
なかをのぞいてみようと思うと、作業はすぐにストップするのでありました。
「本の話」95年11月号というのがあるのですが、これは「特集 丸谷才一と書評の
レッスン」というものです。「本の話」は、この年に創刊されたものですが、初代の
編集人は「湯川豊」さんでありまして、とっても読み応えのあるものでした。
 この号は、巻頭が「特別エッセイ」で「須賀敦子」さんの文章で、なんとまあ贅沢
なことであるかです。この「思いだせなかった話」は、どれかのエッセイ集に収録
されているでしょうし、丸谷才一さんの「書評のレッスン」は単行本化されたので、
それでも読むことはできるはずと思いますが、この雑誌のほうが読みやすいし、
写真の入り方もいいななんて思っていると、整理ができません。