真夏の球宴

 本日一番のスポーツ話題は、USAで野球をしているイチロー選手がトレードされた
ことでしょうか。TVではテロップの速報で、シアトルからニューヨークのチームに
移籍とでて、そのすこしあとにはニューヨークのユニフォームを着てグランドにたって
いるのですからね。これが決して例外ではないのですから、ドライな話であります。
良くも悪くも野球ビジネスであり、イチロー選手もその一員なのです。
 夜には都市対抗野球勝戦の生中継がありまして、途中からではありますが、それを
見物しておりました。社会人野球の大会ではありますが、都市対抗と名付けられている
のが面白いことです。USAのメジャーリーグが、チームの呼び名を都市名を冠して
いるのにならったことであろうかと思っておりましたら、日本の都市対抗の歴史は戦前
にさかのぼるとのことで、占領政策の影響ではありませんでした。
 いまではチーム数も減ってしまってさびしいことですが、かっては社会人野球大会と
いうのは、地方でいちばん盛り上がる野球イベントでありました。当方が住んでいる地域
にはプロ野球チームなんてないのでありますからして、プロ野球というのはラジオで聞く
ものでありまして、見にいくのは社会人の野球でした。銀行、電電公社、製紙会社、
製鉄会社などが野球チームをもって、後楽園である大会への出場権をかけてあらそって
いたものです。こうしたチームには、のちにプロ野球で有名になる選手とか、学生時代
プロ野球のスーパースターとチームメートとして有名な選手などもいたのでありまし
た。
 本日の都市対抗の決勝戦は東京都(JR東日本)と横浜市(JX−ENEOS)で
あります。むかしふうにいいますと国鉄と日石が優勝を争ったわけです。