小沢信男著作 137

 「東京の池」は、「小沢(さん)が一九八五年秋から月刊『公評』に『東京の池』
と題する紀行文を載せたことに発します。」とありました。
「月刊 公評」というのは、いただいたことがありまして、手元に保存されている
のですが、どういう成り立ちの雑誌でありましょう。ネットで検索をしてみましても
判然といたしませんが、かってあった「現代の眼」などと同じようなしかけになる
ものでしょうか。
 ほとんど書店で見かけることはなかったように思いますが、版元は「公評社」、
1964(昭和39)年には、第三種郵便の認可を受けていますので、64年には刊行が開始
されていたようです。
 手元には数冊、この雑誌がありますが、すべていただいたものです。この雑誌の
表紙をかかげますが、この定価は450円となっています。

 小沢さんが、この雑誌に「東京の池」を連載していたのは、85年秋からとあります
ので、この連載から10年後にも健在であったことがわかります。(ただいま、
「月刊 公評」で検索をしましたら、amazonで最新刊の号が販売されていますので、
現在も健在でありました。amazonにあります表紙写真は、ここに掲げているものと
基本的には同じフォーマットで、変わっていないことに驚きました。)
 小沢信男さんは、写真にあるこの94年8月号に「詩碑をたずねて 丸山薫と岩根沢」
という文章を寄稿しています。