本日の拾い読み

 本日は、昨日に購入した本を手にして、斜め読みしていました。
一冊は「編集者の仕事」でありますが、これは新潮社に勤めていた編集者柴田光滋
さんによる新書で大学での講義をベースにしてあるとのことです。耳年増のような
本好きには、そんなことは知っているよというような話題でありますが、それでも
このように手軽にとれるかたちにまとまったのがありがたい。

編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書)

編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書)

 この本については、いずれまた触れることができればいいのですが、本日は、
このなかから、次の話題です。
「 本文が終ると・・著者のあとがきや参考文献一覧、場合によっては注記や年表
や索引なども登場します。
 この割付けはかなり面倒。年表もさることながら、特に索引は大変です。本に
よっては必要不可欠のものですが、日本の本では省かれていることが、少なくあり
ません。恥ずかしながら、私も長いこと無頓着でした。ある時、外国の書物に詳しい
方から「西欧の本に比べて、必要な索引がないのは日本の書物の欠点ではないか。』
と指摘されて、『たしかに』と大いに反省したものです。」
 積ん読と拾い読みをもっぱらにしている当方にとっては、索引は是非ともほしい
ところでありまして、これには全面的に賛成であります。
「 索引には組代(文字を組む費用)も紙代も余分にかかるので、定価に響く。
これは仕方ありませんが、編集者の熱意次第で、他の問題は解決されると思われ
ます。一人ひとりの編集者が工夫を重ねていけば、索引文化は次第に育っていくに
違いありません。」
 この本は新書という制約から索引はついておりませんが、これからはブログで
参考にしようと思う本を購入の時には、索引があるかどうかチェックをしてみま
しょう。