月刊京都 6月号4

 月刊京都を買っておくってくれた知人は、書店でこの雑誌を眼にすることは
あったが、手にしたのははじめてといっていました。第3種郵便物として認可
されたのは1950年10月30日とありますので、そんな昔からあるのですかと
いう感じです。(小生が学生時代をすごした70年代初頭には、もうあったので
ありますね。小生の記憶にはまったく残っていませんので、この60年近く
定期的にでていたかどうかわかりませんですが、通巻して695号というのは、
一年12冊として、60年近いのも納得であります。)
 今から40年近くも前に、小生が足を運んだ京都の書店は、それこそ丸善から
京都書院まで姿を消してしまって、その当時のままで、ますます健在なのは三月
書房だけといってもいいくらいであります。ある人は、オーム社がなつかしいと
いい、小生は河原町三条くらいにあったふたば書房(?)のことを思い出すので
ありました。今は出版社となってしまった「ナカニシヤ」だって、むかしは新刊を
扱っていたのですから、ほんと古い話です。
 最近、京都で気になります書店といいますと「恵文社一乗寺店」ですが、ここは、
月刊京都 6月号でもとりあげられています。小生は、一昨年に京都へといった
ときに、このお店を訪問したことがありました。デザイン、アート系に強くて、
カウンターにアップルのコンピューターがあって、業務につかっていたのが
印象に残っています。( 月刊京都 6月号表紙の書店のご主人はアップルの
マックブックにむかっているようにありますが、この書店の雰囲気は恵文社
ものではなくて、古書店を思わせますが、古書店にマックというのが、京都的と
いうことでしょうか。)
 次回、京都へ行ったときに訪れてみたいと思ったのは「ガケ書房」です。
古本ソムリエさんのブログなどにたびたび登場しますので、どのような仕掛けに
なっているのかと思ったのですが、なるほど「古書善行堂」の棚というのは、
このようになっているのでしたか。最近は、新刊書店で古本の棚をもうけている
ところがありますが、大型店では紀伊国屋書店が、古本文庫やさんと組んで
展開しているのをみたことがありましたけど、ガケ書房のほうがおしゃれなのが
よろしです。
 いつだったか、北白川のあのあたりを、なにかを探して歩いていたことが
ありました。そのときには、ガケ書房とおぼしき建物はなかったように思います。
たぶん、ガケ書房からそんなに遠くないところにある「バイカル」支店で
ケーキの「モンブラン」を購入したことを記憶しています。
 そういえば、この近所で「古書善行堂」が独立店舗をもつというのを読み
ましたが、そうなるとガケ書房の棚はどうなるのでしょうね。
 古書「善行堂」というと、小生が学生のころからある出町ふたばの向かいの
「善書堂」と店名が近いのがすこし残念であります。もちろん、あっという間に
善行堂が有名になって、善書堂の存在感が希薄になることを心配してのことで
あります。