本日も遠忌

 昨日まで、長谷川四郎さんの遠忌について記していましたが、そうする
うちに、本日は、小生が恩義を感じている「篠田一士」さんの命日でありました。
長谷川四郎さんが亡くなったときは、葬儀に出席をすることができたのですが、
篠田一士さんが亡くなったときは、東京を離れていて、葬儀に参加することが
できなかったのは、すこし残念でありました。
( 篠田さんの命日については、本日と記憶で書いておりましたが、これは
誤りで正しくは4月13日でした。昨年は、ちゃんと4月13日に記しており
ましたが、いかんいかん)

 毎日、だれかかれかの誕生日、命日でありますので、このように話題にして
いけば、毎日のように、本日はだれかの命日と展開することができそうですが、
やはり、自分が恩義を感じている文学者、思想家でなければ記しても意味はない
でしょうか。
 この一年で、篠田一士さんの著作で新刊で手にしたのは、講談社文芸文庫
からでた「世界文学食紀行」のみであるようです。これはいかにも大食漢で
知られた篠田一士さんらしい著作でありますが、篠田さんの代表的なもので
あるかといえば、うーむ、こんなものではないぞといいたい気分であります。
篠田さんの質のよろしい選集がほしいものです。これは忙しいとは思うけど、
池澤夏樹さんにやってもらいたいことです。
 この選集には、「批評のスティルを求めて」(?)という吉田秀和さんの
文章を取り上げたものは、ぜひいれてもらいたいですね。吉田秀和さんの文章に
ただならぬものを感じていましたが、あの時代に、文芸批評家が取り上げる
なんて思ってもいませんでしたからね。
 篠田一士さんの遠忌を、どのような言い方をしたらいいのか、昨年も同じ
ようなことを記したように思いますが、いまだに思いついておりませんです。