読書週間 8

 本日、週末に利用するスーパーへといきまして、そこにはいっている
小さな本やで文庫本を購入しました。普通の文庫本でありましたら、たいていは
ここで用が足りるので重宝していて、できるだけここで購入できるものは、ここで
購入しようと思っていたのでした。レジにいる店員さんがいつもの人ではないなと
思ってレジにはりつけてある紙をみましたら、11月17日で閉店しますと書いて
ありました。たぶん、このスーパーが開店してからやっていたのでしょうが、
いきつけのというのには、すこし頼りないのですが、この店がなくなるのは残念で
あります。
 ちなみに、本日ここで購入しましたのは、以下のものです。

 この本の凡例には、次のようにあります。
「 この本は、1971年11月12日、19日に行われた『みすずセミナー』の
講義を、当時の録音テープをもとに起こしたもので、今回はじめて活字化される。
ただし、萩原延壽の講義は、萩原家にのこされた講演原稿(萩原延壽集1 
『馬場辰猪』所収)に拠り、代読者 藤田の手になると思われる抹消部分は[ ]で
示した。また藤田省三の講義のうち、『痩我慢の説』については、その聴講ノートが
現代思想』2004年2月号に掲載された。」

 この文庫には、編集部から「本書の刊行にあたっては、加藤敬事・滝沢武 両市の
ご協力に負うところが大きい。深く感謝いたします。」というコメントがついて
います。(加藤敬事さんは、みすずの社長さんだった人ですね)
 このみすずセミナーというのは、自社出版物として刊行する予定であったので
しょうが、たぶん、お二人の了解をもらうことができなくて、そのままに終わったの
ではないでしょうか。このお二人でありましたら、なかをチェックしてからOKを
だすといって、いつまでたっても終わらないというのは十分に考えられることで
あります。
 お二人は、1926年と27年のお生まれで、没年も2001年、03年と近く、
ともに丸山真男門下であります。
 この文庫本の帯には「慶応義塾開塾150年記念」とありますが、この本が
日の目をみたのは、このような背景も力となっていたのでしょう。