ご無沙汰の連絡

 昔から盆と正月といわれるくらいでありますからして、お盆というのは特別なのであ
りますね。正月には年賀状をだして、年に一度のごあいさつをするのでありますが、な
かには次の正月まで待つことが出来ぬという人もいることで、そんなこんなで残暑見舞
いをかねて、何枚か葉書をだすことになりです。なかには、葉書を待っていてくれたか
のように、すぐに返事をいただいたりして、お盆は死んだ人ばかりでなく、日ごろ疎遠
となっている人にも声かけをしなくては。
 本日の夕方に外出先から寄り道をして、本屋を訪ねました。
昨日に記した河出文庫版 須賀敦子全集 別巻が入荷していないかと思っていったもの
です。この本屋は河出文庫の新刊は、ほぼ全部はいるはずでありますが、なんと当方の
お目当てのものだけが入荷していないように思われました。(入ったものが全部売れた
とは思い難い。)
 これはいけませんですね。モールに入っているチェーン書店に足を運んでみるか、
それとも誰かに確保を依頼するかでありますね。
 須賀さんの新刊がひょっとして新刊のところから文庫棚(このお店の文庫は、会社別
ではなく、著者の五十音でならんでいます)の「す」のところを見てましたら、須賀敦
子さんの次の本を見つけました。こんなのがでているのは知らなかった。

こころの旅 (ハルキ文庫)

こころの旅 (ハルキ文庫)

 ふだんほとんどチェックできていない「ハルキ文庫」のものですが、こういうものが
ひっそりとでているので、あなどれない。
 須賀さんのものに「こころの旅」なんてあったろうかと思って手にしてチェックをし
たら、その昔にあった「ランティア叢書」の一冊として2002年に刊行となったものだそ
うです。この叢書のオリジナル編集のものですが、池内紀さんの解説もついていて、お
買い得なものですね。
 せっかくですので、他の文庫新刊をチェックして、本日はナンシー関さんのひさしぶ
りのセレクト文庫本の中身をのぞいて、選者の武田砂鉄さんが武田鉄矢さんの文章を
とっているかどうかの確認です。巻頭に近いところにあるのをみて、一安心。これは
本日は購入せずで、もう一冊気になった佐伯一麦さんの「空にみずうみ」を購入としま
した。佐伯さんのものは、文庫になって、買いやすい値段になったら入手していたので
すが、本日は気分よろしでしたので、えいやっと買うこととしました。(この作品は、元版から文庫になるのに3年であります。ちょっと早すぎるようにも思
いますが、こんなものですかね。)