年末のニュースでは、昨年の出版業界全体の売り上げは大幅ダウンと報じていまし
た。特に雑誌の落ち込みが大きくて、廃刊なども多いのだそうです。伸びているのは
電子版だそうですが、もちろん落ち込みをカバーするにはいたっていません。
元旦の新聞は、出版各社の全面広告が掲載され、それを見るのを楽しみにしていた
のですが、この広告には新企画などを告知するものは、ほとんどなくて、これはちと
残念でありました。
年明けての出版企画で、眼を引いたのは本日1面のサンヤツにありました藤原書店の
次の新刊であります。
幻の詩集、復元に向けて 〔『日本風土記』/『日本風土記 II』〕 (金時鐘コレクション(全12巻)第2巻)
- 作者: 金時鐘
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2018/01/25
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
いうところには、鶴見俊輔さん、辻井喬さんの名前がありますので、相当に前から具体
化していたものでしょう。
それにしても、この出版不況といわれる時代に、このように売れそうもない企画を
出していくのは、出版人としての意地でありましょう。
早速、藤原書店のホームページを確認してみましたら、このコレクションの概要と伝え
るものがありました。このコレクションについては、内容見本もあるようですから、
それを送っていただくようにいたしましょう。
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=index&cPath=171_299