本日は記念日で

 本日は記念日でありますが、この国では「終戦記念日」といわれていますが、お近
くの国では「『光復節』と称して、日本による朝鮮半島統治からの『解放』を祝う日」
となっていたり、「祖国解放記念日」と呼ばれたりしているとのことです。
 立場がかわりますと、このようにも違うのでありますね。
 それじゃ、この日を戦争に勝利した日としている国はあるのかと思うと、これは
ないようであります。この日を戦争に勝利した国はないのでありますから、この日を
負けた日にしないというのもありなのでしょうね。
 記念日というのは、あまりネガティブなものはなじまないようでありまして、本日
が現在のように呼ばれているのは、このほうが人々に受け入れられるということも
あるのでありましょう。
 厳しい現実は直視したくなく、できれば先送りしたい、敗戦は先が暗いが、終戦
明るいような気がするということかな。
 どちらにしても、小林信彦さんが記していますように「とにかく、役所や政府のいう
ことを一切、信用しないこと。そうしないと、生き抜けません。」であります。
(「女優はB型」文春文庫 70ページから引用)
 しかしウソとわかっていても、それを信じたいという気分は、どうしましょうか。
その昔の「原発安全神話」なんて、いま読み返してみたら、噴飯物でありましょう。