最高気温が10度を超えるようになりましたら、庭仕事も本格化であります。
地植えのバラの芽が動き始める前に、バラの剪定はは終わらせていまして、本日は芝
の手入れを行いました。芝生にフォークのようなものを刺して、土のなかに空気が入り
こむようにして、そのあとは目土を敷いて、作業はおしまいとなりました。あったかで
ありましたので、うっすらと汗をかきました。
このようにお天気がよくて、外仕事をしたような日には「安城家の兄弟」みたいな小
説は似合わないでありますね。
ということで、こちらの話題用にカレル・チャペック「園芸家12カ月」を手にすること
にしました。
- 作者: カレルチャペック,Karel Capek,小松太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/03/18
- メディア: 文庫
- 購入: 12人 クリック: 69回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
と、ある程度、おやじらしい年配にならないとだめだ。」
そうなんだよね。庭いじりというのは、若いうちはなかなかやろうということには
ならないのだ。当方は、ずっと庭の花をながめ、芝生の上で遊んだりはしたのだが、
雑草抜きとか芝の手入れなどは、両親の仕事と割り切って、もっぱら楽しむだけであり
ました。それが両親が年老いて、病気となって、否応なしにやらないわけにはいかなく
なって、かれこれ10年であります。
ほとんど、なにもできなかったのですが、さすがに10年もやりますと「素人園芸家」
らしくなることです。一番得意なのはなにかといえば、雑草抜きでありましょうか。
たまには、雑草ではなくて宿根草なども抜いてしまうのが、ありがた迷惑といわれるの
ですが。
カレル・チャペック「園芸家12カ月」の「4月の園芸家」は、次のようになります。
「四月、これこそ本格的な、恵まれた園芸家の月だ。恋びとたちは、かってに彼らの
五月を謳歌するがいい。五月は単に草木がひらくだけだ。ところが四月には、草木が
芽吹くのだ。うそは言わない。このシュートと、蕾と、芽は、自然界における最大の
奇蹟だ。
とにかく、自身でしゃがんで、自身でふかふかした土を指でほじくってみるといい。」
カレル・チャペックの住んだチェコの首都プラーグの気候を日本の札幌のそれとくらべ
てみるとと訳者小松太郎さんの解説にはあります。そこには、札幌よりも北に位置する
プラーグは「夏の最高気温は摂氏二十度前後で、札幌より八度ぐらい高く、その最低気
温は零下二度ないし四度で、札幌より0.5度ないし二.五度低い。」とあるのですが、
これが書かれたのは昭和34年秋とありますが、この時代の札幌の夏最高気温は十二度
くらいなんてことはないよな。