図書館から借りた本

 ヘイトスピーチの解消にむけた対策法が3日に施行されたことで、これまでよりも、
すこしはトーンダウンするのでありましょうか。デモをしかけている人たちは、簡単
にめげるとも思えませんので、法律の範囲内で最大の効果が期待できるスピーチを
するのでありましょう。
 先日に図書館へといった時に、次の本が目にはいりました。

アンチヘイト・ダイアローグ

アンチヘイト・ダイアローグ

 この本の帯には、次のようにあります。
「メディアで、路上で、SNSで、隣国や在日などへの憎悪が煽られ続けている。他方で
政権与党は、ヘイトスピーチの広がりと歩調を合わせるかのように、復古的な改憲
動を推し進めている。これを冷笑している時間はない。旗幟を鮮明にしたリアリストた
ちと縦横無尽に語る、民主主義の現在。」
 このような本が刊行になっているのも知りませんでした。この本は中沢けいさんと
ゲストとの対談からなりますが、対談は2015年2月末から4月にかけて行われ、中沢さん
によるあとがきは、2015年7月に書かれています。2015年7月といえば、安保法制が国
会で審議されていた時のことです。
 中沢さんのあとがきの一部を引用です。
「安倍政権の閣僚の中にはヘイトスピーチを繰り返すグループやネオナチ団体と関連の
ある閣僚がいることは2014年9月の組閣のときから知られていた。当初の想像よりも
安倍政権はレイシストグループと近しい存在だった。二月から五月にかけ、安倍政権の
歴史修正主義的な性格が様々な場面であからさまになっていく。」
 これからほぼ一年が経過して、ヘイトスピーチを伴うデモを規制する法律ができたの
ですが、安倍政権の勢いはどうなっているのでありましょう。