りんご村へ

 本日はお天気に誘われ、峠を越えてりんご村へといってきました。
 例年この時期に訪れるのですが、今年は先月から今月にかけて台風の影響による強
風のためにりんごが相当に被害をうけたのではないかと心配をしつつのりんご村行き
でありました。

 当方の生まれはりんご畑に囲まれた地域でありまして、子どものころからフルーツ
というとりんごが一番身近な存在でありました。当方の生まれたところは、大都市圏
にのみ込まれて住宅地に変貌し、かってのりんご畑は姿を消してしまいました。
 その昔はりんごを食べるといえば、地元か近郊で収穫されたもので、北海道は日本
でも有数のりんごの生産地であると思っておりました。最近になって、りんご生産の
ランキングをみましたら、上から八番目ということで驚いたものです。
 どうりで、大手スーパーなどにいっても北海道産のりんごをみかけないことです。
生産地が、こんなに近くにあるというのに、そこで作られているものを口にすること
ができないというのは、まったく残念なことです。
 ということで、一年に数回は峠をこえたりんご村へと足を運び、その他は電話を
かけて送ってもらうことになります。当方が注文して送ってもらうのは、規格外の
りんごで、大きな漬け物袋くらいにいっぱい入って千円という値段です。本日は、
煮りんごにする紅玉と、そのまま食べる昂林(こうりん)というものを買ってきま
した。しばらくは、これで楽しむことができそうです。
 りんご園には写真撮影用の木がありまして、ここにきますと、いつも写真を撮影
をするのですが、本日にりんごのクローズアップをとりましたら、光のいたずらで
次のような写真がとれました。

 手前にある葉がりんごの表面に影をつくっているのですが、それがなんとなく
appleマークのりんごのように見えてしまいにやりとしてしまいました。
 りんご村から戻りましたら、堀江敏幸さんの「仰向けの言葉」が届いていました。

仰向けの言葉

仰向けの言葉

 この本で最初に読むのは、やはり「スターキングはもう作られていませんと彼は
言った」でしょう。
 スターキングとは、今ではほとんど出回らなくなってしまったりんごの種類で、
彼とは小平林檎園主のことであります。りんごが結びつけるエッセイです。