本日の新聞から 2

 本日の新聞を見て、一番うれしくなったのは、テレビラジオ欄の「はがき通信」に
掲載の投書でした。短い文章ではありますので、全文を紹介したくなりますが、これ
20日NHKFMで放送された「ブルースの魂 今ここに ビリー・ホリディ生誕100
年」についてのものです。
「ビリーのファンが次々に登場し、うれしく聴いた。今から60年も前、ジャズのサー
クルで、若きジャズ評論家だった大橋巨泉さんが毎月のようにビリーのレコードを
聴かせてくれた。私も次第に彼女に惹かれるようになり、いまもって歌といえば、
ビリー・ホリディ。」
 すっごいな、これを投書したのは大分市にお住まいの女性 82歳です。
当方も女性ボーカルが好きで、ビリー・ホリディのものも聴きましたが、ここまで
入れ込むことはなしでありました。60年以上にわたって持続するというのがすごく
て、番組を聴いてはがきに書いておくるというのが熱いことです。 
 大橋巨泉さんの名前があがっていましたが、この投書の女性と大橋巨泉さんは、
ほぼ同年のようです。大橋巨泉さんは、もちろんビリー・ホリディ自伝の翻訳者です。

奇妙な果実?ビリー・ホリデイ自伝 (晶文社クラシックス)

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 こういう80代の女性がいるというのが、この時代であります。こういう高齢者に光
をあてた番組はないだろうか。
 以前にTBS系列で、「ご長寿お達者クイズ」とかいうのがありまして、とんちんかん
な回答をする高齢者を映し出していました。それを見ていた父は、年寄りを笑いもの
にしてといって、その番組はみようとしませんでした。
 当時の小生は、そこまで感じなかったのですが、いまとなってみると、ああいう番
組は高齢者を馬鹿にするものと批判されてもしょうがないですね。
 そう思って、最近のTV番組はとみると「熟年探偵社」というドラマがありました。
本日の番組には、当方がひいきとする佐々木すみ江さんがゲストで登場していたの
ですが、佐々木すみ江さんは87歳、まだまだ現役です。本日の番組での役柄は、
ちょっとパターン化した高齢女性の役でして、こんな役ではなくて、本日の投書の
女性ような役もありでしょうよ。