本日の新聞から

 本日の新聞を見ていましたら、7月20日に亡くなった鶴見俊輔さんの関連書籍を
特集した広告が眼にとまりました。他の新聞に、この広告がのっているとは思えませ
んので、これは朝日だけなのかもしれません。
 ちなみにこの広告に参加しているのは、次の出版社であります。
 河出書房新社  河出文庫 鶴見俊輔セレクション ほか
 作品社     言い残しておくこと
 晶文社     昭和を語る  ほか
 新曜社     戦争が遺したもの ( 鶴見俊輔 上野千鶴子 小熊英二)ほか
 藤原書店    鶴見和子を語る  鶴見俊輔ほか
  この広告を企画したところが、どこの版元に声をかけたのかわかりませんが、参加
したのは以上の5社でありました。筑摩書房なんてのがでていても不思議ではないの
ですが、筑摩は自分のところの広告枠で鶴見さんの小特集をしてもいいでしょう。
 あとは潮出版社というところも、意外に鶴見さんとは関係の深い版元でありました。
最近は、SUREとか編集工房ノアという小さな版元との関係を深めていましたが、こう
したところは宣伝費がすくないので、これに参加するのはとっても無理でしょう。
 そんなこんなことを思いながらこの広告をみていて、いちばん本屋でみかけることの
多い河出文庫鶴見俊輔セレクション」のうち一冊を購入していないことに気付きまし
た。これを機会に確保をしなくてはです。
 たまたま近くにおかれていた上原隆さんの本を手にしました。

 1989年11月に書かれた上原さんのあとがきには、次のようにありました。
「鶴見さんの本をどれか一冊読んでみようかなどと思った方がおられるかもしれませ
ん。私は『私の地平線の上に』(潮出版社)をすすめます。短い文章ならば、『根もと
からの民主主義』と『すわりこみまで』の二つ(いずれも著作集第五巻)がいいと思い
ます。」
 このあと、鶴見さんはたくさんの本をだしていますが、この時点で上原隆さんは、
鶴見さんのどの本を一冊あげるでしょうか。