その昔は、新聞の読書欄といえばそのまま保存にまわしていたものです。いまでも
家の中には、古新聞となった「読書欄」が捨てられずに、かといって整理もされずに
保存されています。かっては、気になる書評については切り抜いてスクラップしてい
たのですが、いまもまったく手つかずの状態です。
自分が購入したものだけでなく、気になる本についての書評をスクラップブックに
はって、それを後になってながめるというのは、けっこう楽しいのでありますが、
古新聞化している読書欄を整理する日はくるのでしょうか。
最近の読書欄で楽しみにしているのは、北海道新聞に何ヶ月かに一回掲載となる
「トヨザキ社長の鮭児書店」でありますね。書評家 豊崎由美さんによるページは、
もっと話題となってもいいのにであります。その昔の北海道新聞といえば、この
書評欄などは、東京新聞と中日新聞とで同じ記事を共有していたりしたのではないか
と思いますが、いまは書評の選書も含めて独自のものでありまして、その分、記者た
ちのセンスが問われます。
最近の「トヨザキ社長の鮭児書店」は、3月1日の掲載でありましたが、この時の
話題は「第5回 Twitter文学賞 発表」についてでした。
そんな文学賞は知らないやでありますが、「国内と海外の新刊小説のうちで、一番
面白かったと思う作品にそれぞれ1票を投じて順位を決める。」というものだそうで
す。「Twitter文学賞」の立ち上げた理由について、トヨザキ社長は、次のように
記しています。
「なぜ国内・海外それぞれの投票を1人1作に限るルールにしたかといえば、これは
先にも述べた『このミス』の投票方式を反面教師にしたからです。人は3作挙げてい
いということになると、バランスを取ろうとするのか、その中に必ずといっていいほ
ど話題作や人気作を容れてしまうものです。そのため、集計してみると、本屋大賞で
1位になるような、すでにもう売れている作品が上位に来てしまう。トヨザキ、そんな
結果は見とうございません。」
このように新聞掲載になった夜に発表となったのでありますが、その第一位は、
次のものでありました。
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