今年は、すこし本を読みたいと思っていますが、なかなか思うにまかせずでした。
駆け足で読んでいたのは、昨年のミステリ六冠王「その女アレックス」であります。
- 作者: ピエールルメートル,橘明美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/09/02
- メディア: 文庫
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非常勤の看護師」とあります。年齢は30歳だそうです。
フランスの30歳の女性は、どのようなものを読んでいるのかでありますが、これが
ちょっとすごすぎです。
昨日に引用したところには、ブリクセンとフォスター、ツヴァイク、ピランデルロ
そしてデュラスの名前がありました。「作家が気に入ったら、その作品を全部読む」
とありますので、ツヴァイクの場合でしたら、そうとうの冊数になりそうです。
それにしても、この作家をよんでいる30歳の女性とは、どんな人かであります。
ブリクセンは、もちろんデンマークの作家で別名でも作品を発表していますが、
翻訳はでていますが、どのくらい読まれているでしょう。
フォスターとあれば、これはE・M・フォスターで英国の作家でしょう。どんな作品を
最初に読んだのでしょうね。日本ではみすず書房から作品集がでていますね。
文庫でも何冊か入手可能ですね。
ピランデルロとは渋いことでありまして、日本では戯曲が翻訳されていて知られて
いますが、なんとこのピランデルロさんは、ノーベル文学賞を受けているのでした。
ツヴァイクはドイツの作家ですから、デュラス以外の作家のものは、翻訳で読んでい
たのでしょうか。
後段のところでは、「アレックス」さんの蔵書が紹介されているのですが、次の
ように書かれています。
「本はほぼ二箱文あった。ペーパーバックばかりだ。セリーヌ、プルースト、ジッド、
ドストエフスキー、ランボー、・・・タイトルを目で追った。
『夜の果ての旅』、『スワンの恋』、『危険な関係』、『谷間の百合』、『赤と黒』、
『グレート・ギャッツビー』『異邦人』・・・・・
『高校生の本棚みたいですね』ルイがようやくいった。
確かにどれも厳選された名著ばかりだ。すべて読んだ形跡があり、多くは繰り返し
読まれたようで、なかには文字とおりぼろぼろになっているものもある。各所に下線が
引かれていて、それが最後のページまで続いているものもある。
また感嘆符や疑問符、大小の×印も書き込まれているが、ほとんどは青インクでかかれ
ていて、色あせてしまっている。」
アレックスさんは、沢山読んでいるのですが、手元においていたものと、処分した
ものにすこし差があるように感じました。