当方のところに届く出版社PR誌でいちばん早く届くのは「ちくま」となります。これ
が届くと、そろそろ月がかわるなと思います。にしむくさむらいでありまして、11月は
小の月です。月末の30日は日曜日となっていることから、なんとなく今週で11月は終わ
るような気分となります。11月は戦前からの由緒ただしいお休みが二日もあって、あれ
これとあわただしい月であります。
「ちくま」12月号を手にしていますが、12月はちくま文庫が創刊された月で、そのた
めもあって12月は、ちくま文庫新刊がいつもより多くならぶこととなります。かって
は、12月はちくま文庫にとって特別な月というような感じを受けましたが、今回のライ
ンナップを見て、どこにそれを感じるでしょうか。こう思うのは、当方だけであるか
な。
今月の「ちくま」で眼をひいたのは、映画のミニシアター「ユーロスペース」の堀越
謙三さんへの連続インタビューであります。今回は、その5回目になりますが、今回の
タイトルは「ユーロ史上最高のヒット作『ゆきゆきて、神軍』」となっています。
当方にとって「ゆきゆきて、神軍」の主人公は、伝説の人でありまして、その昔は
活字のなかの人でした。
- 作者: 奥崎謙三
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と思ったものです。
まさかこの人を取り上げて映画をとる人がいて、それを上映する映画館がでてくると
は思わなかったことです。このような紙一重の人とは近づきたくない当方は、この映画
を見ることもなく、ここまできています。
今回のインタビュー記事には、奥崎謙三さんからきた年賀状が写真で掲載されていま
す。これもインパクトがありでしたが、この映画について語っている堀越さんの次の
ところに反応です。
「あの映画を最初、『もっとも支持したのは『ロッキング・オン』と『宝島』ですよ。
彼らが何ページもの特集を組んだから、初日はパンク青年がいっぱい来てね。考えて
みれば奥崎は、元祖パンクおじさんだよね。」
最初にこの映画を大々的に取り上げたのは、「ロッキング・オン」でありましたか。