本日手にした本 5

 当方の世代は、中学生の頃にビートルズを知ることになるのですが、それはラジオの
音楽番組を通じてのことでありました。ニュースなどで映像をみることがあったのかも
知れませんが、初めてTV音楽番組で見たのは、USAのエド・サリバンショーに
よってでありました。たぶん、日本のほとんどの人にとってそうでありましょう。
 ビートルズの本場、英国の同世代はどうでしょう。バラカンさんのビートルズ体験で
あります。
「60年代に思春期を過ごした僕のような人間にとって、ビートルズはいうまでもなく
特別な存在でした。」
 ビートルズがレコードデビューしたのは、1962年10月とありますので、バラカンさん
11歳でしょうか。
「『プリーズ・プリーズ・ミー』に次いで発売された同名のデビュー・アルバムは、
ありがたいことに母が買ってくれたので、僕はそれこそ擦り切れるまで繰り返し聞き
込むことができました。」
 ここでもバラカン母の登場であります。日本ではビートルズのようなバンドは不良の
やるものということで、当方の親世代からはよくいわれなかったはずでありますが、
さすがにバラカン母は違います。
「幸運にも、僕が初めて経験したコンサートもビートルズでした。63年の12月下旬から
翌年1月上旬にかけて行われたクリスマス・ショウがそれで、12歳だった僕は9歳の弟、
そして母と一緒に1月2日の第一部を観ました。」
 当時、ビートルズのチケットがいかほどであったのでしょう。この本にはバラカン
お持ちのコンサートチケットの写真が掲載されているのですが、これには代金は記載
されていないように思います。
 どう考えても、バラカン母はビートルズに関心があったとしか思えません。
まだ小学生の息子にビートルズを与え、コンサートに連れていくというのは、この親に
してこの子ありですね。