一周忌でしたか

 10月12日は、当方の古くからの友人の命日でありました。祥月命日にあわせて友人
宅を訪れたのでありますが、昨年の、この時期にどのようなことをしていたかと手帖
を開いてみて、友人が亡くなった翌13日のところに、丸谷才一さんが亡くなったと
記してありました。そうか、丸谷さんがなくなったのは友人が亡くなった次の日で
あったか。
 10月の初めに拙ブログで、このところ丸谷才一さんの出版が続くと記したところで
ありますが、文藝春秋社による全集なども一周忌にあわせたものであるといえるかも
しれません。
 そういえば、昨年のこの時期も丸谷さんを話題にしていました。
( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20121014 )
 これから丸谷さんの新刊がでなくなると思うと、すこしさびしいことであります。
これまで単行本未収録の小説などは、結局、今回の全集にばらばらに収録されるよう
でありまして、未収録小説集の刊行は夢に終わるようです。
 当方は、ある時期から丸谷才一さんの著作はほとんど購入していたのでありますが、
これまたある時期をもって、「オール読物」に連載を一冊にまとめたものについては
新刊時には購入しないことにして、今にいたっています。
 このシリーズのものは、いつまで購入したのかと丸谷さんの著作リストをみました
ら、1995年の「青い雨傘」までは買っておりました。この本は、たしかその頃に
就職が決まった若い知人にお祝いといって、持っていたものをプレゼントしたのもの
です。
 これらは、そのうち文庫になって、ブックオフでは容易に格安で入手できるだろうと
思っていたのですが、これがなかなかうまくいきません。丸谷さんのこのシリーズは
思ったほど売れていないのでないかと思ったりしますが、さてどうなのでしょう。