先日の仕事帰りにブックオフに立ち寄りまして105円の棚で、以下の三冊を購入せり
です。
スポーツノンフィクション 咬ませ犬 (同時代ライブラリー (296))
- 作者: 後藤正治
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/02/14
- メディア: 新書
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大きな同時代ライブラリー版が好みであります。岩波文庫の古いすこし縦長のものが
好みなのと通じるものです。一番は、すこし文字のポイントが大きいことでしょう。
「咬ませ犬」というのは、無名のボクサーについてのノンフィクションとなります
が、「咬ませ犬」ですからね、ほとんど自虐的な響きがあることばです。
この同時代ライブラリー版の解説を、1997年当時文芸春秋社「文学界」編集部次長を
つとめていた「白石一文」さんが書いています。この白石さんは、それからまもなく
退社して作家専業となるのですが、このような文章を書く人でありましたか。
二冊目は、次のもの。
キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)
- 作者: J.D.サリンジャー,J.D. Salinger,村上春樹
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 新書
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の新訳がでた時には、ずいぶんと話題になりました。おくればせやっと手にすること
ができました。
その昔に庄司薫がデビューしたときに、主人公の語りが、この作品との類似がいわ
れたことを思いだします。
この翻訳の最終ページには、次の文章があり。
「本書には訳者の解説が加えられる予定でしたが、原著者の要請により、また契約の
条項に基づき、それが不可能になりました。残念ですが、ご理解いただければ幸甚
です。 訳者」
そういえば、サリンジャーという作家はいろいろと謎の多い作家でありました。
最後の一冊は、105円になるのをじっと待っていたもの。
- 作者: デイヴィッド・ゴードン,青木千鶴
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/03/10
- メディア: 新書
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ミステリは得意ではありませんが、この作品はずいぶんと評判が高いことですし、
「二流小説家」というタイトルにも惹かれます。もともとのタイトルには二流の
意味が含まれていないように思いますので、これはタイトルをつけた人の力で
ありましょうか。
昔々にビートルズが「ペーパーバックライター」という曲のタイトルで、当方は
ペーパーバックという廉価本のことを知ったのですが、日本で、このペーパーバック
に一番近いのは、ポケットミステリーのシリーズでありますね。
さて、この三冊を読む時間をどのように確保することにしましょう。