同年代の訃報

 昨日に、藤圭子さんの訃報が飛び込んできました。藤圭子さんといっても、最近の
方はおわかりになるまいであります。60年代の後半から70年代初めにかけて暗い影の
あるキャラで人気のあった歌手であります。時代はちょうど学生反乱でありまして、
運動が下降線をたどっていくのと、彼女の歌が反応したのでした。
 当方は、その時代にはアメリカのロックと、ジャズの女性ヴォーカルが好きであり
ましたので、藤圭子さんには、ほとんど関心はありませんでした。
藤圭子さんは、当方と同年のお生まれです。生まれたのは岩手とありますが、育った
のは北海道 旭川だそうで、今回の訃報によって友人からは、そういえば同じ中学に
かよっていたというような話が伝わってきました。
 最近になって藤圭子さんが話題となったのは、なんといっても彼女の娘さんが歌手
としてデビューし、一枚目のアルバムがとんでもない評判となったからであります。
藤圭子さんのイメージとはまるで違って、あふれんばかりの才能で、同じジャンルで
子どもは親を超えるのは難しいとすれば、藤圭子さんと娘さんの場合は、とんびが鷹
という感じでありました。
 これだけ才能がありますと、母はステージママとなる必要もなしであります。
数年前にどこかのチャンネルで、その頃に話題となっていた藤圭子さんへ
インタビューしたものを流していたのを見ましたが、なんともずれかたが尋常でなく、
娘さんは大当たりしても、母は幸せそうに見えませんでした。
 娘さんにとっては、どういう母であったのでしょう。子どもが一番最初に好きになる
のは、普通は母親であるはずですがね。
 本日は藤圭子さんを偲んで、彼女の娘さんの歌を聴いていました。