最近の雑誌から 2

 本日も拙ブログの隣組の話題は、神戸の老舗書店の閉店を伝えるものでありました。
 本当に本が売れなくなっているんだなと思います。紙の本がなくなると話題になって
いるのですが、それよりも紙の本を売るところが先に姿を消してしまいそうです。
 昨日に、「本屋にいかなくても自宅に届くのは、本を配達してくれる本屋さん」と
記しましたが、これはリアルなまちの本屋さんのことでありまして、「アマゾン」の
ことではありません。出版社にすれば、あまりに本が売れないのであれば、どこで
あれ売ってくれるお店であればよしとなりますが、どんどん書店は姿を消し、いよ
いよアマゾンに頼らなくてはいけない社会になっていくとすれば、ハッピーな将来
とはいえないですね。
 当方は、今のところネット社会にそれなりに適応してやっていくことができそうで
ありますが、ネットで本を注文するというのは、小生の世代にとって、けっこう
ハードルが高かったりするのであります。
 それはさて、岩波「図書」8月号を目にして、まず拍手をしたのは、次の文章、
多田一臣さんの「林家正蔵のこと」であります。国文学者で「万葉集」についての
著作のあるかたですが、熱心な落語ファンでして、それも「林家正蔵」への入れ込み
がすごい。当方よりも学年で二つほど上ですが、このように書いています。
「中学の頃から、落語の録音を始めるようになり、これは大学時代まで続けた。当時は
オープンリールの録音テープで、その値段も馬鹿にならず、秋葉原のジャンク屋で、
放送局放出のテープを買い求めて使った。放送使用後に廃棄されたテープで、品質は
良いのだが、編集のための切り接ぎがあちこちにあった。そのため時間がたつとつなぎ
の部分の補修テープが剥がれてバラバラになる憂いがあり、あるときにすべてをカセット
テープに録り直した。」
 小生は中学校の時には、ラジオで音楽番組を聞いていましたが、もちろんこれを録音
するなんて考えたこともなかったことです。最初にテープレコーダーを購入したのは、
就職してからのことで、1974(昭和49)年ころですが、もちろんオープンリールで
ありました。ステレオのカセットデッキが登場するのも、この頃でしたが、ソニーから
カセットデッキは、ほとんど10万円もするようなものがあって、オープンリールの
デッキのほうがずっと安価でありました。
 林家正蔵さんの話を紹介するのでありましたが、話が本題にたどりつかずです。