月の初めに 4

 集英社版 世界文学全集と検索をかけても目指す巻には、たどりつかなかったので
ありますが、これは「20世紀の文学」と加えなくてはいけないようです。
これでアマゾンを検索してみましたら、ここに当方が手にした本が販売されていま
した。1966(昭和41)年8月刊行とありました。当方は高校生になったばかりの頃に
でたものです。
タタール人の砂漠」が収録されている巻は、650円ということですから、二段組み
で読みにくいということを割り引けば、ずいぶんとお安いことです。いまはほとんど
全集の端本などは値段がつかないのでありますが、この時代にでていた翻訳シリーズ
では河出書房の「モダンクラシックス」にはいっていたものには、とんでもない値段
がついています。本当にそんな値段で取引されているのかと、クビをひねりたくなる
ことがありますが、いくらだしても入手したいという方がいるのでしょうね。
 七人の使者―ブッツァーティ短編集 (1974年) (モダン・クラシックス)なんて、
31000円とありました。当方はこたこたになった「七人の使者」を持っておりますが、
こんなになるのであれば、もっとていねいに読んでおくのでありました。
 このモダンクラシックスのもので、一番高価なものは「ベルリン・アレクサンダー
広場」上下ですね。たぶん購入しても読むことができないと思って買わずに終わり
ましたが、それから40年ほどたつとこうなるのですね。
 あとは機会があれば、これからでも購入しようかと思っているのが、
「A.O.バルナブース全集 (1973年) (モダン・クラシックス) ヴァレリーラルボー
岩崎 力 訳となりますが、これは「七人の使者」とくらべると安い安い。
とはいっても、このへんについては、どこかで復刊してもらいたいものです。