旅の空から 3

 茨木市富士正晴記念館をあとにして、京都へとでることにしました。
 京都は紅葉狩りの観光客でいっぱいです。駅もとおりも、名所も人また人で
あります。こういう時には名所をはずして歩くに限ります。
人が少なくて静かなのは、やはり本屋でありますね。時間が限られていました
ので、新刊本屋と古本屋さんで気になるお店を訪ねました。
 新刊本屋は三月書房ですが、ここは日本でもほとんどほかにはないのでは
というくらい「SURE」の本がならんでいます。最近まで話題にしていた
「SURE」の新刊と「SURE」のいわば生みの親である「北沢恒彦」さんについての
2冊を入手しました。やはり本を購入するというのは、自分で手にしたなかを
ぱらぱらと確認してからというのが一番でありますね。
 訪ねた古本屋さんは、実は善行堂さんでありましたが、そーっとたずねて、
富士正晴さんの雑文集を一冊購入しました。(ご主人はいらしたのですが、
お声かけもせずで、失礼をいたしました。)
 今回の旅における書物をめぐるものは、富士正晴とSUREでありました。