今年のことなど 2

 今年は本を読めていなくて、買えていないことです。読むと買うというのは、
当方にとって「にわとりとたまご」のようなことでありまして、買うから読めていると
ところがあります。図書館から借りるという選択肢があるではないかといわれますが、
どういうわけか図書館からの本は、好きなときに読むことができないので落ち着かなく
ていけません。
 今年は、例年の半分くらいしか本を買っていないかもしれません。その大半が読まれ
ることなく、しばらく居間に積まれていて、そののちダンボール箱に詰められ、時期が
くるのを待つことになりです。
 買ったなかで新刊の単行本は、いったいどのくらいあるのだろうかと、購入リストを
ながめています。ほんとうに数少ないのでありますが、そうしたなかに小沢信男さんの
ものが二冊あるのは、信じられないことです。この二冊が後押しをしてくれたおかげで、
3月から7ヶ月にもわたって小沢信男さんの作品などを材料としてメモを作成することが
できました。ほとんど自分のためのノートですが、どこかでやっておきたいと思って
いただけに、これは自分としては収穫であったかもしれません。本格的なものではない
のですが、このあと、発表された作品に関してでも、もうすこし整理をしてみたいと
思っているのですが、これはまだ作業途中であります。
 こうした作業のなかで、小沢信男さんの代表的な作品がほとんど読むことができなく
なっていることに気づきました。過去の作品集の復刊というよりも、みすずの大人の
本棚に入れてもらえるのが一番でよろしでありましょう。
 とりあえず、来年にむけての目標は小沢信男さんのアンソロジーが刊行されること
ということにしておきましょう。