そろそろ師走

 あとわずかで12月となりますが、ことしは公私ともにいろいろなことがありました。
私的には還暦を迎えたことや、定年退職して再就職したことがあげられます。社会的
には、大震災とそれによって引き起こされた原子力発電所の爆発が、これからも記憶
に残る年になると思われます。
 過去何十年にもわたって、その可能性がいわれていた原発の被災でありますが、
これまでずっとそんなことありえないと、否定されていたものであります。
不安に思いながらも、なんとなく無謬であるということを信じたくなるものでありま
して、本当のことをいうと、いやがられるようであります。
 地震津波だけであれば、年を重ねると復興が実感できるようになりますが、福島
原発所在地だけは、ほとんどめどがたたない状況のようです。
ここでも、人っ子一人姿が見えない街の印象を問われた大臣(エネルギー所管では
ありましたが、たぶん原発には否定的な)が「死の町」といっただけで、責任を追及
され、大臣を辞する羽目となりました。所管の大臣として、地域住民への責任をどう
感じるかということになりますと、そう簡単ではないかもしれませんが、それでも、
人の気配を感じることのない町並みの写真を見て、どのように表現すればよろしいで
しょうか。