小沢信男著作 233

 「新日本文学会」の解散提起(いいだしっぺ役)を担うことになったのは、小沢信男
さんでありました。
 2003年5月31日〜6月1日にかけて行われた2003年度第46回総会においてです。
この時に、会員総数は202名、出席46名 委任状80名と「新日本文学」に掲載された議
事録にはありました。
新日本文学」には、この総会の時に行われた小沢さんの解散提起(個人報告)が掲
載されていて、それを目当てに購入したように思うのですが、いまはそのコピーの
ところだけが手元にあります。
( この、小沢さんの個人報告は、幻冬舎ウェブマガジンの上原隆さんのコラム
リンカーンの医者の犬」で紹介されています。こちらを是非ごらんください。
http://webmagazine.gentosha.co.jp/ueharatakashi/vol74_ueharatakashi.html )
 田所さんがご苦労された解散となるまでの財政については、総会で次のように決まっ
ています。
「 移行期の財政運営
 イ 解散までの運営資金の不足分は、基本的に借入金でまかなう。
 ロ 借入金は、主として会員による一口五万円に依拠する。
 ハ 現在まで支払いを凍結している会活動費と今後借入をを行う借入金の返済は、
   会館売却金で支払い、返済する。
 ニ 移行期予算案は後日事務局で立て、解散準備委員会の承認を得る。予算の立案
   にあたっては、月割りの支出は四十万円を目安とする。会員活動費は一切支出
   しない。
 ホ 移行期の収支決算は、会計監査の監査に付す。
 へ 会館売却の収入支出会計とは独立に記帳し、処理する。その決算処理は会計士
   なり税理士等の専門家に委託する。」
 ここ数日、ギリシャの国家財政が破綻するのではないかと、EU諸国が協調して
ギリシャを破綻から救おうと協議を重ねていますが、当のギリシャは、その提案を受け
るかどうかは、国民投票にかけてと民主国家らしい筋をとおしています。
その間に、ギリシャだけでなく、他の国や銀行までもが破綻しそうでありますが。
 国家間においてすら、そうでありますからして、痛みをともなう清算に対して合意を
とりつけるのは、大変な仕事です。