今年 消えたもの 2

「季刊銀花」は1970年に刊行されて2010年に終刊ですから、40年にわたってでていた
ことになります。当方にとってはちょうど20歳の時から、いままででありますので、
これだけ続いてくれただけでもありがたしです。
 最初にこれを手にしたのは、週末に帰省するときに時間待ち合わせのためにはいった
茶店でのことでした。一番最初に手にしたときがいつであったのか、はっきりとしない
のですが、この喫茶店で「季刊銀花」第14号を見ております。自分で購入したのは、
仕事についてからで16号からであったように思います。最初に購入した「銀花」はひに
やけたり、生活のしみがあちこちについて、とても汚くなっていますので、ここでは
湯川書房」を特集した14号の表紙を掲げることにいたします。

 こちらが表紙となります。杉浦康平さんは第1特集「漆」を表紙にもってきてデザイン
をしています。本屋さんで販売されるときは、こちらの面がさらされます。

 こちらは普通でありましたら裏表紙といわれるものですが、こちらが表紙といっても
なんの違和感もなしです。こちらからページをめくりますと「むだ書き」という編集後記
が眼にはいってきます。
 こちらの面のほうは第2特集などが紹介されているのですが、本については茂田井武
さんのものがあって、あれれですが「湯川書房」についてのとりあげはありません。
「仙台が親戚」さんにいただいた書き込みでは、湯川成一さんはこの号がでるのを心待ち
にしていたとのことですから、この号を手にし、中を確認してから、この表紙に「湯川」
の文字がないことをすこしは残念に思ったでしょうか。