ゼロ年代の50冊 3

 ゼロ年代の50冊なんて、大新聞がやる特集であろうかと思いますが、最近の朝日の
読書欄はぱっとしなかったので、このくらいしなくてはだめでしょうか。
 一週間とか一カ月間とかいうのはなじみますが、10日間のことは旬間というので
しょうか。あまりなじみがないことです。十年間のことを、英語で表現する単語が
あるのですが、日本語にはあったでしょうかね。
 ゼロ年代ということになっていますので、昨日の00年に続いて、以後5年くらいを
回顧してみることにいたしましょう。
 01年は、当方はまったくの不調であったようです。どうしたのでしょう。いまに
なってみると、どうも仕事がネックになってスランプであったようです。本は、そこ
そこ購入しているのですが、ほとんど読めていないようです。
 01年に購入した本としては、次のようなものが記録されています。
 坪内祐三 「 慶応三年七人のつむじまがり」「文学を探せ」「靖国」 
 堀江敏幸 「 熊の敷石」「 回送電車」「 書かれる手」「 いつか王子駅へ」
 山口昌男 「 内田魯庵山脈 」
 平出隆  「 葉書でドナルド・エヴァンスに」
 須賀敦子 「 本に読まれて」「遠い朝の本たち」
 四方田犬彦「 ハイスクールブッキシュライフ」「ソウルの風景」
 大岡昇平 「 成城だより」(講談社文芸文庫
 石堂清倫 「 わが異端の昭和史」( 平凡社ライブラリー )
 齋藤美奈子「 読者は踊る」 ( 文春文庫 )
 岡崎武志 「 古本でお散歩」 (ちくま文庫

 01年に購入したもので、いまにも関心がつながっているものというと、このような
ものでしょうか。こうしてみると、堀江敏幸さんがブレークした年といえるようです。
新刊ででて買っていても、すぐに読むことができなくて、そのせいもあって、01年の
印象に残ることなどのところには、「篠田一士の生原稿購入」とか、メジャーにいった
イチローの活躍」とはあるものの、上記の本の読後感はないのでありました。