高校も3年生となれば、それなりに読書をしている人はいたのでしょうが、国語の
教科書で「丸山真男」の文章を眼にしたときに、これは何回も読んだことがあると
いうような声は、当方のまわりからはでてこなかったように思います。
丸山の名前を知っているなんて同級生もいなかったのかな。
丸山の文章を、あとになって再読して、なんと頭のいい人が書いた文章でありま
しょうかと思いました。教科書に採用されている「『である』ことと『する』こと」と
いう文章を読みますと、こちらの頭がよくなったのではないかと錯覚してしまう
ほどです。(かって、北海道はニセコのパウダースノーのスキー場で、スキーにのり
ますと、スキーの腕前があがったように感じたものですが、これと同じことがいえる
ようです。)
この教材の「学習ノート」には、次のようにあります。
1 この文章を読んで、自分にとって一番重要だと思ったことを、メモしておこう。
2 次に、一節ごとに、論の進め方を把握するためにたいせつな箇所を、数カ所
ずつピックアップしながら、読み直そう。
学習ノートでは、この文章を読んで「自分の頭が良くなったと錯覚する」高校生が
勘違いをしないように、メモをとって読んでみようといっていますが、これは本当で
ありまして、今回さーっと読み返してみて、あらためてメモをとってみようかという
気分になりました。
- 作者: 丸山真男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1961/11/20
- メディア: 新書
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