カズミさんつながり 7

 文学的盟友というと、どのような人たちを思い浮かべるでしょうか。
 カズミさんつながりであれば、これは八木義徳さんと野口富士男さんのおつきあいは
盟友の代表的なものでしょう。
 あと、小生がすぐに思い浮かべるのは庄野潤三さんと阪田寛夫さん、丸谷才一さんと
篠田一士さん、安岡章太郎さんと田村義也さん等々
 野口富士男さんが記するところの盟友についてですが、以下のとおりです。
「 友人関係というのは不思議なもので、性格に類似性がある場合より相違点の多い
ほうが永続きする。八木と私の場合がそれだと思う。
 船橋聖一氏が中心だった『キアラの会』に彼を引っ張りこんだのはわたしだが、銀座を
歩きながら口説いたのに、出身校にこだわって決断をくださないので、ヒヨッコみたいに
いつまで学校の卵の殻をケツにくっつけているんだと私はいった。」
 一麥さんが父親の交遊関係について、まとまった文章をくれています。
「 父が親しくしていただいた方は多いが、岡田三郎氏、船山馨さん、八木義徳さん、
和田芳恵さん、いずれも北海道のご出身だ。これは何か理由があったのかなかったの
かは分からない。