乙女の読書道

本の雑誌」1月号から「乙女の読書道」という連載が始まりました。これの
ライターは池澤春菜さんという声優さんであります。名前かおわかりになる方が
いるでしょうが、このかたは、池澤夏樹さんの娘さんとのことです。 アニメとか
声優さんに詳しくない小生は、この春菜さんが、どのような活躍をして、どの
くらい人気があるのか承知していませんが、数年前にNHK教育テレビの「フランス
語講座」のアシスタントとして出ていたときに、はじめてその存在を知るにいたり
ました。
 父親は「池澤夏樹」さんですからして、こどものころから身近には本がたくさん
あったと思われますが、ご本人の書くところでは「重度の活字中毒」とあります。
「字が読めるようになった頃から、朝起きて読み、朝ご飯を食べながら読み、通学中に
読み、授業中に読み、休み時間に読み、給食中に読み、下校中に読み、夕ご飯を
食べながら読み、お風呂で読み、寝る前に読み、朝に夕に小学校の図書室に通いつめ、
だいたい毎日3〜5冊の本を読破していました。もういい加減に寝なさいと部屋の
電器をけされても、お布団の中に懐中電灯を持ち込んで読み・・・」
 こどものころに、こんなに夢中に読んでいたのは、どのような本であるので
しょうか。この連載の一回目では、SF作品が紹介されているのですが、むしろ、
きいてみたいのは、小学校時代に夢中になって読んでいた本のことであります。