珍本古書 高橋啓介著

 高橋啓介さんという方は、限定本の大コレクターでありまして、湯川書房からも
何冊かの著書をだしています。この方の本を読んでみたいと思っても、図書館で
借りられるようなものもなしで、どうしたものかと思っておりました。
「仙台が親戚」様からいただいた書き込みで保育社からでていたカラーブックスの
「珍本古書」という一冊が、高橋啓介さんの著書と教えていただきました。
この本は、小生も買ってもっていたのですが、これが高橋啓介さんのものであるとは、
まったく意識されておりませんでした。どこに紛れているだろうと思っていましたが、
本日午後に押入のダンボール箱をあさっていましたら、この「珍本古書」がでてきま
した。
「珍本古書」は昭和53年(78年)8月5日の刊行です。カラーブックス440番
で、当時の定価430円となっています。
 これには、高橋啓介さんの顔写真がでて、著者の紹介と住所までのっているので
ありました。最近で、自費出版でもないのに著者の住所をのっける本はないですね。
ここにある著者の紹介は、以下のとおりです。
「1913年 大阪府に生まれる。
 1943年 亡兄の形見としての限定本を手にしてより、限定本の蒐集をはじめ、
 爾来現在まで限定本の虜になっている。『草城360句』企画構成。
 愛書家サロン同人、本の会(大阪)会員、グロリアクラブ会員。現住所・・ 」
 
 この150ぺーじほどの小さな文庫サイズの本には、限定本などの写真がたっぷり
紹介されていて、入門書としては安い、軽い、中身が濃いでたいへんすぐれています。
 この「珍本古書」から話題をいただいて数日は楽しむことができそうです。
 保育社はえらいとほめたくなりますが、この会社も苦難の道を歩んでいたのであり
ます。