名古屋モダニズムとは

 昨日は、「銀花」21号 75年刊から名古屋の古本屋についての話題を書き
うつしていたのですが、岡崎武志さんの新刊「雑談王」を見ていましたら、この
なかに「名古屋モダニズムを捜せ」という文章がありました。
 名古屋というまちは、モダンとかハイカラというのからはるか遠いように思える
のですが、「春山行夫」「ノリタケ」「大須映画館」という具合にモダニズム
活動がなされていたとあります。
 モダニズムとは違うかもしれませんが、名古屋で活動をしていた版元というと
書肆季節社というところがありましたです。これについて小生はほとんど知るところは
ないのですが、塚本邦雄さんのファンにはなじみの版元でありまして、これを
運営していた政田岑生さんという方は、塚本邦雄さんのマネージャー兼プロデューサー
的な存在であったと「仙台が親戚」様が教えてくださいました。
 書肆季節社というのは、ほとんど限定本しかだしていないのでしょうが、「銀花」
21号の「書物雑記」欄には、ここの出版物が一度に三冊も取り上げられています。

 塚本邦雄 歌集「森曜集」 限定300 6500円
 野田理一 詩集「非亡命者」限定200 2500円
 安宅夏夫 歌集「火の泉」 限定250 2500円

 豪華限定本というのとは違うようですが、この書肆「季節社」というのも気になる
存在であります。